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満足感のハードル [修行の話]

こんにちは、しょーえんです

 

たまに京都での修業時代を思い出します。

 

ちょうど今頃は、加行(けぎょう)と呼ばれる一番つらい時期を終えたころ。

真夏の8週間の加行を乗り切ると、精神的にだいぶゆとりが生まれます。

やり遂げた! というひとつの達成感が、自信につながります。

 

けど、ホッとするのもこの時期。

それまでは1日のスケジュールにあまり余裕がないんですけど

少し自分の時間を持つことができるようになります。

 

僕はこのころから本を読むようになってました。

加行期間をのぞき、月に1度だけ、外出できる日があります。

修行僧の目から見る京都の街はほんとに魅力的で

ついお寺に帰るのを忘れてしまいそうです。

 

という綺麗な表現ではなく、本音は

お寺に帰りたくなくなります。

 

門限は夕方のお堂を閉める時間の前。16時です。

 

生活の消耗品(歯ブラシとか頭を剃るカミソリとか)を買出しに行き

秋の夜長に読書する本を選んで、断たれている肉食を堪能しなければならず

しばしの遊行は瞬く間に終わるのです。

 

そして、修行僧たちは自分たちの武勇伝を談話室で語り合うのです。

 

ゲームセンターに行った、とか

焼き肉を食べてきた、とか

東京から来た彼女に会ってきた、とか 

 

こういうことが非日常なので、修行僧は極上の喜びを味わうんです。 

 

せっかくの外出なので、あそこのお寺をお参りしてきた

というのは少数意見ですね(笑)

 

さまざまな制限を受けているとき、感性はとても豊かです。

モノにあふれた今の日本では、満足感のハードルがどんどん上がっていますが

修行時代はモノはないし、粗食だし、自由はないし、

おかげでちょっとしたことでも喜びを感じることができるんです。

 

モノがない時代というのは貧しかったのかもしれませんが

その分満足感のハードルが低く、たくさんの喜びを感じることができる

幸せな時代だったのかもしれないですね。

 

修行を終え、この世界に戻ってきたとき

ほんとにすべてのものが満ち溢れているなぁ、と感じました。

その瞬間は、とっても幸せを感じたものです。 

 

 

 

・・・「慣れ」ってこわいですね。

 

 

 

さて、きのうの読書はお休みです

(年間目標300冊の読書まで、あと111冊は変わらず)


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